オヤジです。英会話のお話の続きです。
耳寄りな話
ある日、職場の先輩から、会社で「海外語学研修制度」があるという耳寄りな話を聞きました。
研修場所は、アメリカ合衆国カリフォルニア州
期間はなんと2か月
基本的には、将来、通訳を目指すような人が対象
しかし、一部、見識を広げるための人数枠というものもあるようでした。
この話を聞きつけた私は、そのわずかな人数枠の可能性に賭け、ダメ元覚悟で選考に応募
その人数枠になんとか滑り込むことができました。
夢であったアメリカ合衆国ニューヨーク、マンハッタンに行ける・・・
憧れのアメリカ西海岸へ
あっという間に事前の準備期間が過ぎ、1997年9月、成田空港を離陸
アメリカ西海岸、サンフランシスコへ
期待と不安が入り混じった約9時間半の空の旅
客室乗務員の素敵な英語のアナウンス
アルコールや機内食を楽しみながら満喫
あっという間にサンフランシスコ空港に到着しました。
空港からさらにバスで約1時間余り、研修施設がある小さな田舎町へ
最低限の必要な物だけ持参、それ以外はすべて現地調達
現地のアパートに住み、自炊をしながらの生活が始まりました。
レッスンスタート
レッスン初日、いきなり、能力別4クラスに分けるテスト
通訳を目指す上級クラス、中級クラス、準中級クラス、初級クラスの4クラス
私は、何故か準中級クラス
内心、日本でやってきたことが無駄でなかったとうれしく思った反面、この微妙なクラス分けで、後々、後悔
この4クラスに分かれてレッスンスタート
しばらくして、
「うそー みんな相当話すやん。😢 初級クラスでよかったのにー😢」と後悔
研修施設内では、当然、日本語一切禁止、許されるのは、施設外
ただでさえヒアリング、スピーキング能力が乏しいのに
私の耳はもうダンボ状態
頭の中は、脳みそが破裂しそうなくらいフル回転
口の動きは極めてスロー
レッスン内容は、当然と言えば当然なのですが、日本の英会話スクールで行われる内容とほぼ一緒でした。
宿題は、毎日、英語での日記作成と街頭でのインタビュー
英文での日記作成となると、まるで小学生が日本語で書くような情けない内容
大学図書館などに赴き、大学生等相手に英語でのインタビュー
優しそうな人を探すと、必然的にアジア系アメリカ人女性ばかりに
もう緊張して心臓が破裂しそう
英会話もロクにできない胡散臭い30過ぎの日本人おっさん相手に親切にお付き合いしていただき、本当に感謝
そして、平日、語学研修以外では、ロサンゼルスやサンフランシスコ等での業務上の研修(この研修については、通訳クラスの一番堪能な人が通訳)
海外研修の目的は、語学研修が半分、もう半分が実は業務上の研修でした。
帰国した際のレポート報告が義務付けられていましたので、研修後、すぐに提出できるよう手分けしてワープロで書類作成
ただ、週末には、いろんなイベントがあったり、地元のホストファミリー宅へホームステイをしたりいろいろ
ある日、ホストファミリーからの電話
「サカゲム、サカゲム」とまるで呪文のよう
えっ、その単語?何 そんな単語知らない?
しばらくたって、小学生でもわかる「サッカーゲーム」であることにようやく気づき、電話でのヒヤリングがほんとうに難しく感じた情けない思い出も
ニューヨーク・マンハッタン行きが・・・
そんなこんなで、6週間が過ぎたころ、
最後の週末は、ようやく憧れのニューヨーク、マンハッタンへ行く計画
ブロードウエイでミュージカル鑑賞に行く予定を立てました。
週末、他のみんなも小旅行
ラスベガスに行ったり、カナダに行ったり、いろいろ
しかし、レッスンの最後の課題、クラスごと、ひとりづつのスピーチ発表会
そのための準備が始まりました。
そして、じゃんけんで負けて、スピーチ発表会の司会をなんと私がすることに😢
自分のスピーチの原稿だけでもあぷあぷなのに、司会のための原稿も考えなければならない。
仕方なくニューヨーク行きを断念 あーニューヨークが・・・😢
最後の週末の翌月曜日が発表会当日
別人格になりきり、ノリノリで司会進行、自らもスピーチ
それなりに盛り上がり、和やかな雰囲気のまま無事終了
あっという間の8週間・・・
せめて、もう1か月いたいなあーと思いつつ
そして、帰国
日本へ帰国してから
帰国してからの私は、アメリカ研修というプチ成功体験をしたことで、しばらく、その余韻を楽しんでいました。
しかし、そのプチ成功体験で満足してしまった私は、業務の多忙の中で、英会話での次の目的意識を完全に見失ってしまいました。
あれから、約20年余り
当時、現地でお世話になったある留学生の話を思い出しました。
「全く英語を話せない人でもアメリカで生活をして3か月経てば、ある程度自分の意見を言えるようになる。ブロークンな英会話ができても、きちんとした文法、会話を学習しなければ、20年30年経っても、そのまま。」
人生ゲームの振り出しに戻ったようなオヤジ
振り出しに戻って
今回の話は、もともと英語が苦手という私のマイナス思考が、プラス思考に変わり、英会話にチャレンジするというものでした。
プラス思考に変わったことで、アメリカでの研修が現実のものとなりました。
しかし、最初に抱いた「流暢に英語を話す自分の姿のイメージ」は、まだまだ単なる妄想に過ぎません。
潜在意識の中では、英語が苦手というマイナス思考だけは、やはり、ずっと残っています。
ですから、もう1回英語、英会話を好きになって・・・と
私の身の回りには、たくさんの英会話教材やテレビ番組もすでにあります。
また、すばらしいメール配信での英字新聞もあります。
答えは、手の届く範囲にすでにあります。
この後、どうしたいのか。どうなりたいのか。
オヤジチャレンジは続く。
最後までご覧いただき、ありがとうございました❢❢